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ドリー|Xジェンダー元警察官
"自分の人生を生きる人"を増やす人
◯島根県在住
◯1988年生まれ
◯ライフコーチ
◯LGBT啓発講師
◯体は女性、心は中性
◯婚約破棄から1年で人生改革

セクマイイベントに初参加した時の体験談|あらためて思う自分の原点

レズビアンイベント

セクシャルマイノリティイベントってどんな感じなの…?

興味はあるけど、なんか怖い気もするし…

自分も初めてイベントに参加する時はそんな楽しみと不安が入り混じったような気持ちがありました。

今回の記事では「セクマイイベントに初参加したときの体験談」について書いていこうと思います。

さっそく、まいりましょう!

目次

地方のセクマイ事情

自分は島根というめちゃくちゃ田舎の出身です。よく言われることなんですけど、田舎って都会に比べてかなり閉鎖的なんですよね。セクマイなんて絶対言えないというか、存在すら認知されていないんじゃないかって感じでした。

今は少しずつ浸透してきているのかもしれないんですけど、少なくとも自分の小さいころには「言ってはいけない」存在だったように思います。だから、自分はセクマイだと確信してからもずっとひた隠しにしてきたし、誰にも知られないようにしなきゃと思っていました。

同性愛に関することだけじゃなくて、男女の役割とか結婚に対する意識とかそういうのも田舎は古い考えが根付いているように思います。例えば「女性は結婚して子供を産むのが幸せ」とか「女性が家事をするのが当たり前」みたいな感じ。そんな中で育ってきているので、周りの「当たり前」から外れたらいかんのだ…と刷り込みされていたように思います。

13人に1人はセクシャルマイノリティだという統計をみると、きっと周りの当事者も同じような気持ちで隠していたんだろうな~と思います。ホントに周りにいなかったから。

だから、めちゃくちゃ孤独を感じていたし、自分は「異常者」なんだな~って感覚をずっと持っていました。

大学進学…初めてのセクマイ当事者との出会い

県外の大学に進学してしばらくは、セクマイだということを言えないままで、変わらず自分をひた隠しにして生きていました。

誰にもカミングアウトすることなく、異性愛者のようにふるまって日々を過ごしていたので、「あぁ、もう自分には恋愛なんて無理なんだろうな…。」って半ば諦め気味でした。

しかし、その生活に転機が訪れます。1個下の後輩がレズビアンであることが分かったのです。この時の興奮たるやすごかったです…!「あぁ、仲間がいた!!」とようやく孤独感から解放された時の嬉しさは何とも言い表しようがありません。

そして、その後輩と話している時に、「東京でセクマイのイベントがやっているらしい!」ということが分かったので、大学の長い夏休み期間を使って、一緒にイベントに参加してみることにしたのです。

オフ会の衝撃

バー

イベント前にオフ会が開催されるとのことで、それにも申し込みをして後輩と一緒に行きました。

まず、オフ会の会場にたどり着く前に、新宿二丁目という街に圧倒される2人…普通に街中で同性同士で手をつないで歩いていたり、ゲイバーやレズビアンバーが立ち並んでいたり…「なんだこの街は?!ホントに日本?!」と衝撃を受けたのを覚えています。(笑)

オフ会は、おしゃれなバーで行われました。ドキドキしながら扉を開けると、すでに何人かの女性が…。

「え、こんな普通の女の子もセクマイなの?!」

って衝撃を受けました。自分も後輩もボーイッシュだったし、フェムのセクマイなんて会ったことがなかったので、フェムのセクマイが沢山いる現状がにわかに信じられませんでした。そして、

「やっぱりいるんだ!!しかもこんなにいっぱい!!」

と嬉しさがこみ上げてきました。

孤独感を抱きつづけ、真っ暗だった人生にパッと光が差し込んだように思いました。「全然ひとりじゃなかったんだ!」「仲間がいるんだ!」って分かって、生きる希望が湧きました。

大げさだと思う人もいるかもしれないけど、本当にこれは「生きる希望」と言って過言ではないんですよね。その夜のことは一生忘れることはないし、この時の経験がなければ、きっと今も死んだように生きているか、死を選んでいたかもしれないから。

きっと自分以外にも、セクマイイベントに救われている人ってたくさんいると思う。それだけイベントって偉大なものだなってこの時めちゃくちゃ実感しました。まさに「生きる勇気」になるかけがえのないものだと。

セクマイのために動いている人達を知る

イベントに初参加してから、はや10年以上…。それから何回かイベントに参加はしていたものの、「イベントを開催する側」になりたいなんて思いは全く持っていませんでした。

しかし、婚約していた彼女との別れにより自分の人生を見つめなおしたところ、(この件に関しては『プロフィール』に詳しく書いているので、興味があれば読んでみてください)自分の中に

イベントで感じた「生きる希望」を他の人に与えられる人間になりたい

という思いが眠っていることに気づいたのです。そして、まずは何もしないことには始まらないと思い、「Rebit」「虹色ダイバーシティ」などの団体に対し毎月小額から寄付ができることを知り、すぐに申し込みをしました。

認定NPO法人 ReBit|LGBT問題の今を変える、10年後を創る (rebitlgbt.org)

認定NPO法人 虹色ダイバーシティ | LGBTがいきいきと働ける職場づくりをサポートします (nijiirodiversity.jp)

調べてみるまで、こうしてセクマイが生きやすい世の中を作るために積極的に活動している人達がいるということを知らなかったので、なんだかあたたかい気持ちになって感動して、「世の中捨てたもんじゃないな~」って思いました。

そして、こういう方達のような活動をしていきたいな~という気持ちが芽生えました。

イベントを開催する側へ

zoom

すぐに大きな活動していくのは難しいので、とりあえずは小規模なりにも、自分でイベントを主催することにしてみました。

「自分らしくイキイキと生きる」をコンセプトにしたオンラインカフェ会を開催し始めたのです。

「自分に出来るんだろうか?」「人が集まるんだろうか?」そんな不安を抱えながら準備をし、当日を迎えたところ初回にも関わらず、10人を超える参加者さんに恵まれました。それだけ集まってくださったこと自体にも感激し、自分の会で笑顔がうまれることに感動しました。

第1回が2021年9月11日で、そこからリベルテというコミュニティを作り、少しずつ輪が広がっていって今は沢山の方にご参加いただいています…本当に嬉しくて嬉しくて仕方ありません…!

参加者の方からも、

  • コミュニティを通して学んだことで、人生を考えるきっかけになった。
  • コミュニティの居心地がよくて、開催がいつも楽しみ。
  • 自分も何かに挑戦したい気持ちになった。

などの嬉しい声を聞いて、ホントに「こっちがありがたいです…」と涙ぐむくらいの気持ちにさせてもらっています。

自分の力は微量かもしれないけれど、これからも

  • 自分らしくイキイキと生きたい!
  • 前向きになりたい!
  • 変わりたい!

と思っている人をより良い人生に向かえるようサポートしていく活動をどんどん続けていきたいと思っています。

大学生のあの時、自分が感じた感動をだれかに届け、「生きる希望」を与えることができるイベントにしていくために、これからも頭と体を使って行動していこうと思います。

過去の自分のように、人生を悲観して孤独感で死にそうだった誰かのもとに自分の活動が届くと嬉しいなと思います。あなたの力になりたいです!

10年前は、まさか自分がイベントを主催する側になるなんて思ってもみませんでした。人生なんでもやってみるものだなと感じています。人はいつからでも変われます。挑戦していきましょう!

それでは、また!

レズビアンイベント

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