先日こんな記事を書きました。
さて、今日はこの記事に引き続き第2弾!
「職場の人に退職を伝えたときの反応」の2本目を書いていきたいと思います。
さっそく、まいりましょう!
2人目:専門部署での初めての上司
2人目は、専門部署での初めての上司です。自分の職場では養成学校が終わって1年半くらいたつと、希望を聞かれて専門部署に配属されるのです。
自分はこの上司のことが大好きで「ボス」という愛称で呼んでいました。ボスは、専門部署に入りたての自分にすべてを教えてくれた師匠です。年は5つしか変わらないのだけど、そう思えないくらいの知識と人間力にあふれた人で、くまさんみたいな外見にも安心感がある。そんな人でした。
ボスは聞いたらなんでも答えてくれるだけではなく、どうしてそうなのか、きちんと元となる法律を示して教えてくれる人でした。「いままでこうしてやってきたから。」とかそんな曖昧なことは一切言わず、「ここにこう書いてあるから、こうなんだ。」と納得いく説明をしてくれる人だったんです。
そして、
こうしてその都度調べることは手間に思えるけど、そのクセをつけておくことが一般の人に説明するときの説得力にもつながるんだよ。
と教えてくれました。なぜか上から目線になりがちな職員も多いなかで、専門的知識のない一般の方の立場に立って考えられる本当に尊敬できる人でした。
ボスとの思い出
ボスとの思い出でとても心に残っていることがありますので、それを今から書いていきます。
ボスは自分と同じ職場にくる前は、取り扱う件数が少ない小規模なところにいましたが、一転して県下で一番忙しいところに配属となり、さらに部下は自分も含め2人新人というカオスな状況でした。
ボスと同じ役職になった今振り返ると、地獄だったろうなとめちゃくちゃ思います。(笑)
自分のことでもいっぱいいっぱいなのに、「ボス~これ分かりません!」と言って2人のド新人が聞いてきて、何かと手を止められる惨状…今の自分が見たら、「もっと頑張れ!ボスに負担かけんな!」ときっと喝を入れたくなると思います。
そして、さすがに当時の自分も「ボスに負担かけてるな。」って感じて、「すみません、いつも迷惑ばかりかけて…。」と言ったことがありました。
その時にボスが言った言葉が、めちゃくちゃ刺さったんですよね…!
いや、これは俺が楽するためにやっていることだから。2人が育ってくれたら将来的に俺が楽できるから、俺のためにやってるんだよ。謝ることない。自分のためだから~。
と優しい笑顔で答えてくれたんです。
・・・
・・・
・・・
・・・かっけぇ!!!
素直にそう思いました。申し訳なさそうな部下を気遣った最高の回答…もう完全に脱帽でした。この人の負担にならないように、そして力になれるように頑張ろう!そう心に誓った言葉でした。
真のリーダーってこういう人のことを言うんだろうなって思うとともに、この人みたいになりたい!と心から思いました。
退職を伝えた時の反応
ボスには、事前にLINEで「報告したいことがあります。」と伝えました。本当は会って伝えたかったのだけど、遠方に配属されているボスには直接会って伝えるのは難しかったのです。そして、夜に電話する時間をもらえることになりました。
「仕事終わったよ。」とボスからLINEが入ったので、電話…少し雑談をしたあとに、単刀直入に「今年度末で退職します。」と伝えました。するとボスは、
やっぱりそうか~。なんかそんな気がしてた。
と。セクシャリティのことを初めて話せた男性警察官もボスで、それを長年自分が悩んでいたことも知っていたから、LINEが来た時に予感がしていたそうです。そして、ボスは
まだ揺れてるんだったら全力で止めるし、会いに行くけど、○○のことだからもう気持ち決めてるんでしょ。中途半端にこんなこと言うタイプじゃないもんね。
って笑ってくれました。電話越しで顔は見えなかったけど、いつものように優しい笑顔で言ってくれているに違いない優しい声でした。今まで育ててもらったのに、こうして辞めていくことを申し訳ないと伝えると、
そんなこと気にしなくていいよ。一緒に働けて楽しかったからそれでいいじゃん。応援するよ。
と言ってくれました。
あぁ、もうなんか・・・本当に自分恵まれてるなぁってひしひしと感じました。ボスに会えてよかった。本当によかった。この人のもとで働けて幸せだったなと心から思いました。
おわりに
ボスに教えてもらったことは本当に大きい。専門的な知識もしかり、人間としての在り方やリーダーシップを教えてもらったと思います。ボスから教えてもらったことは、絶対に仕事をやめてからも活かせる。そう言い切れます。
ボスに出会えたことに感謝して、これからの成長につなげていきたい。そして、辞めるけど恩返しできるように精進していきたい。ボスに育ててもらった経験を活かして、生きていこう。
そう強く思っています。
いつかボスが見せてくれた大きな背中を自分が誰かに見せられるように。誰かに「ボス」って呼ばれて愛されるような存在になっていきたいなって思います。
最後まで読んでくださって、ありがとうござました。
それでは、また!