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ドリー|Xジェンダー元警察官
"自分の人生を生きる人"を増やす人
◯島根県在住
◯1988年生まれ
◯ライフコーチ
◯LGBT啓発講師
◯体は女性、心は中性
◯婚約破棄から1年で人生改革

職場の人に退職を伝えたときの反応~こなれた時代の神的上司編~

辞めます

先日から書いているシリーズもの「職場の人に退職を伝えたときの反応」。

今までに、

1 ひよっこ時代の恩師編

2 見習い時代のボス編

の2本を書いてきました。

さて、今回は人気シリーズ第3弾!(笑)「こなれた時代の神的上司編」を書いていこうと思います。

さっそく、まいりましょう!

目次

3人目:すべて尊敬できる神的上司

3人目は、自分が専門部署4年目につかえた係長です。

それはもう

「尊敬of尊敬」

で、プライベートも仕事もマジでかっこいいと思う人なのです。係長の外見はなんというか「怖い赤ちゃん」というか…お笑いコンビ「錦鯉」の長谷川さんを100倍怖くした感じというか…そんな人なのですが。(笑)

自分はこの人のように、マメでユーモアたっぷりで愛にあふれた人にこれまで会ったことがありません。

赤ちゃんたる由縁

赤ちゃん

「怖い赤ちゃんってなんだよ。」って話なんですが、これにはわけがあるのです。係長がタバコを買おうとした時のエピソード…年齢認証付きの自販機で買おうとしたところ、何度やっても認証できずに買えなかったそうなのです。

その一件で係長が私に言ったこと

たぶんな…髪ないから産毛と認定され、赤ちゃんと思われたんだと思うわ。

・・・

・・・

・・・爆笑。(笑)

まさかの切り口に脱帽でした。(笑)

こんなユーモアたっぷりの会話で、毎日笑顔が絶えず楽しく働かせてもらいました。まじめな時は超真剣に、ふざける時はふざけて楽しく、そんなメリハリある仕事の仕方が好きでした。

係長の人柄

係長は仕事がめちゃくちゃ出来るのに、部下の意見もちゃんと聞いてくれるすばらしい人でした。自分がどうしても係長の意見に納得できなくて、反対意見を言ったときも

うん、お前の気持ちもわかるなぁ…よし、こうしてみるか。でもここはこうした方がいいと思うぞ。

と怒ることもなく、頭ごなしに否定せずに意見を取り入れて話をしてくれたのを覚えています。

そして、係長の素敵なところ他にもあります。それは「家族を大事にしている」ということです。自分の職場は、「プライベートを犠牲にするのが当たり前」な風潮があるのですが、そんな中でも係長は家族との時間も大切にしていました。家族仲がいいから、自分も中学校の娘さんと一緒にキャンプしたし、奥さんともミスチルのライブに行かせてもらいました。笑

職場のキャンプで年頃の娘さんが来るなんてないだろうし、その時点でめちゃくちゃ仲がいいんだろうなって思ったんですが、係長と娘さんとの関わりをみていると本当に仲良しなのが伝わってきて、なんだかほっこりしたのを思い出します。

伝えた時の反応

係長に伝えたのは、自分が係長の職場に応援で行ったときのことでした。2人で出かける機会があったので、車内で伝えることに…。

なかなか切り出せない・・・

・・・

・・・

・・・あぁもう車が出先から帰る方向へ…言うタイミングが…!!

「あの、係長・・・私今年度末で仕事やめようと思うんです。」

切り出したのは、車で職場につく直前でした。(笑)

は?!なんでこのタイミングだや。もっと言うタイミングあっただろ!

と係長の第一声(笑)

「そうだ、お前・・・あれだ、あそこにも行かないといけんかったわ。もっかい車だせ。」

係長は用務を絞り出してくれました(笑)そこから、車内でゆっくり話をし、係長は言ってくれました。

お前のメンタルが1番大事だけんな

と。係長にはセクシャリティのことは話していないのに、こう言ってくださったことで思ったんですよね。きっと係長は誰よりも気遣いをする人だから、自分が何かしら辛い思いをしていたのは伝わっていたのだと。その言葉を聞いて、うっすら涙が目に浮かんできて、「ヤバイな…」と思っていたら、係長は続けて

あのな、これ言ったら「後だしジャンケン」みたいだから言いたくなけどな、俺はお前がこの職場で収まるようなヤツじゃないって前から思ってたで。

って言ってくださったことで、なんだか出そうだった涙が奥に引っ込んで、思わず笑ってしまいました。こういう時もやっぱり係長はユーモアたっぷりでしんみりしそうだった空気を変えてくれました。

おわりに

最後に伝えた日の夜に係長から来たLINEの内容を紹介して終わろうと思います。

「○○が考え決めたことが進むべき道であり、俺はそれを尊重するしこれからも全力で応援するで…自称○○の応援団長だから!」

「俺のなかでは近い将来また同じところで一緒に仕事ができるといいなと思っていたからそれは残念だけど…。」

「違う世界で生き生きした○○になって欲しいって気持ちと純粋にさみしいというのが交錯しています。またゆっくり話そうな。」

・・・

・・・

・・・泣けた

いい上司に恵まれたな、ホント。本当に感謝。周りに恵まれて生きてる。そう強く思いました。

係長には、セクシャリティのことはまだ言っていないけど、退職までには言おうと思っています。なんと係長の家に招待してもらい家族さんと一緒に送別会をしてくださるそうなので、その時に直接話そうと。

きっと自分のカミングアウトにも、いつものユーモアと愛で返してくれるに違いないと確信しています。係長なら絶対に大丈夫。大切な人だから伝えたいと思ってます。これからもきっと切れることのない縁だから。

今日も最後まで読んでいただきありがとうございました。ついに次が最終章です。

それでは、また!

辞めます

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