先日から書いているシリーズもの「職場の人に退職を伝えたときの反応」。
今までに、
1 ひよっこ時代の恩師編
2 見習い時代のボス編
3 こなれた時代の神的上司編
の3本を書いてきました。
ついに今回が人気シリーズ最終話!今日で完結です。名残惜しいですね(笑)
さっそく、まいりましょう!
4人目:ドリカム課長
最後4人目は、上司になったことはないけど公私ともにお世話になった方、「通称ドリカム課長」です。笑一緒にドリカムのコンサートに何度も行った仲なので、「ドリカム課長」と母が命名しました。笑
ドリカム課長は柔道の猛者だったので、柔道を教えてもらったのが最初の出会いでした。なんともユーモアにあふれた人で、常に周りには笑顔があふれている…。そんな人望の塊のような人。結局柔道の大会では負けてしまったけど、その時から可愛がってもらうようになったのです。
ドリカム課長との思い出は、なんといってもドリカムのコンサートに一緒に行ったことです。きっかけは、課長が野外フェスが大好きだったことで、同じく可愛がってもらっていた当時の彼女と3人でドリカム主催の野外フェスに行くことになったのです。
その野外フェスが…なんというか……もう最高すぎるライブで…!!
初の野外フェス参戦だった自分は終始テンション上がりっぱなしで、ぴょんぴょん飛び跳ねて、歌って、なんか感動して泣けてきた、そんな時間でした。そんな最高の時間を共有したら、そりゃ仲も深まるもので…それからは元カノと3人で出かけることがよくあったのです。
ほぼほぼドリカムのライブばかりだったけど、4年に1回のワンダーランドにも3人で行ったし、職場の関係以上に親子のような関係でした。
元カノの浮気
そうやってよくライブに行っていた3人…。そんな関係性がくずれる事件が突如発生したのです……!
元カノに浮気を告白されたのです。元カノのことを一点の曇りもなく信じていた自分は、なんというか…鈍器で頭を殴られたような…雷に打たれたような…そんな絶望的な気持ちになりました。まぁ、この件については、書き始めると卒論くらいのボリュームになるから割愛しますが…(笑)
その時から、自分と元カノとの関係がくずれたことで、当然3人の関係も変わってしまったのです。
課長へのカミングアウト
課長には自分たちが付き合っていたことは言っていなかったし、自分が性的マイノリティであることも伝えていませんでした。でもこうなってしまった以上は、言わないのはおかしいし、いずれ言う必要があると思っていたので、付き合っていたこと、そして別れることになったことを伝えました。
課長はびっくりしていたけど、
2人との時間は自分にとっても必要な時間ですごく楽しかったから、別れたとしてもなんとか2人がいい関係に戻れるといいけどなぁ…
と親身になって聞いてくださいました。課長の対応でありがたかったのは、浮気をされて被害者感情がめちゃくちゃ強かった自分に対して、元カノと自分の中立という立場を決してくずさなかったことです。
変に自分に同情的になるのではなく、「2人がよくなっていくために、どうしたらいいのかな。」と考えてくれたことで、課長と話すと自分はのぼせた頭をクールダウンすることが出来ました。
結局、元カノとの関係修復はできず完全に切れてしまったけど、課長は今も両方との付き合いを続けてくれています。
退職を伝えた時の反応
課長には、アポ取りをして直接伝えることにしました。「話したいことがあります…。」と伝えていたので、なんとなく内容は分かっていたようで、退職することを伝えると、
「やっぱりそうかぁ!!」
って言われました。それに続けて、
「めちゃくちゃいいと思うよ!!ワシだって辞めたいって常日頃から思ってる!絶対その方が人生楽しくなるから!!」
そう言ってくれました。そして、働く場所の話になり…自分は当時東京に行こうかと迷っていたので、素直にその話をしました。
「そうだよねぇ。東京に行った方がいろいろな事ができるだろうし、あっちに行くほうが楽しいと思う。うちの従兄弟が東京でテレビ局関係の仕事しているし、仕事も紹介できるかも!」
と言ってくださったのです。それだけでも十分すぎるくらいありがたかったのですが、
「いや、そこまでしてもらうのは…。」
って答えると、課長はこう続けてくださったのです。
ワシだってそうやってこれからも繋がりがある方が嬉しいんよ!もちろんそれがなかったとしても、繋がりがなくなるわけじゃないんだけどさ!
・・・
・・・
・・・
ねぇ、もう。なんなん。みんないい人すぎる…どうしてここまで自分に優しくしてくれるんだろう。ホント頭が下がる思いがしました。
この職場に入ってやっぱり嫌なことばかりではなかったし、むしろ人には恵まれて、かけがえのない出会いがあったなぁと改めて実感しました。
おわりに
第4回にわたって書いてきた 「職場の人に退職を伝えたときの反応」 でしたが、今回で終了です。最後まで書いて思ったことは、
「やっぱり自分は周りに恵まれる才能だけはある。」
ということ。他の才能がなくても、これだけあれば生きていけるなと思います。家族にも、友人にも、職場の人にも、かけがえのない出会いに感謝しかない。当たり前と思わず、感謝の気持ちを忘れず、受けた恩は倍にして返せる自分になろう。そして自分も「出会えてよかった」と思われる人になれるよう精進していこう。
これを読んでいただいているみなさんとの出会いにも感謝!シリーズを最後まで読んでくださってありがとうございました。
それでは、また!