退職をすると決めてからの職場の方へのカミングアウトシリーズラストです!
どんだけ期間が空くんだ…という話なんですが。独立してから色々とやっているうちにこんなにも時間が経ってしまっていました。
コンスタントに記事が書けるようリズムを作っていきたいなと思っています。
それでは、これまでの記事はこちら!
今回はついにラスト!
さっそく、まいりましょう!
5人目:昔同じ所属になって以来、会うたびに足を踏んできたり、絡んできたり可愛がってくださっていた警視
5人目は、一度も直属の上司になったことはないのですが、所属が一緒になって以来、会うたびに絡んでくださる気さくな方でした。
時にはわざと足を踏んでくるようなお茶目な人でした。(笑)
仕事が出来すぎるあまりに、いつも忙しい部署に配属されている超多忙な人でしたが、それにも関わらずいつも冷静で優しく穏やかでした。だからこそみんなから人望があるんだろうなと納得の尊敬する人の1人です。
そしていつも忙しいにも関わらず、マメで面倒見がいい人なので、私がやめてからも「最近どうしてんの?」と定期的に連絡をくださっています。ありがたい…。
カミングアウトしようと思った理由
でも直属の上司になってもないこの方にどうしてカミングアウトをしようと決めたかというと、このシリーズの4人目の元上司と同期で、何回か飲んだりしたことがあり、お二人がそろって送別会をしてくださることになったからです。
2人とも尊敬も信頼もしていましたし、そうして送別会もわざわざ時間をとってしてくださるありがたさもあり、カミングアウトをしてきちんと理由を話してさろうと思いました。
カミングアウトした時の反応
送別会当日。
4人目の記事でも書いたように、しばらくして当然出てくる「仕事を辞めて何をするのか」という話題。シラフの状態ではなかなか言い出せなかったので、「もう少し飲んでからにさせてください」と言って最初は濁していました。
そして、他の会話をしながら飲み進めて、しばらくたちまたその話題に戻ってきたタイミングでカミングアウトすることにしたのです。
4人目の方は、全く動じた様子はなかったのですが、この方は
え!そうなの?!全然気づいてなかった。
とビックリした様子でしたが、
でもまぁ、だから何が変わるってわけでもないしな。
と続けて言ってくださって、「あぁ、やっぱり言っても大丈夫だった。よかった。」と安心しました。
そして、父親へのカミングアウトの話を相談したところ、
うちにも娘がいるけど、娘っていうのはやっぱり特別だよ。どんなことがあっても絶対味方でいたいって思うし。だから大丈夫だよ。絶対応援してくれる。
と心強い言葉をもらって、この言葉で父親へのカミングアウトへの勇気をもらいました。
カミングアウトをした感想
これまで書いてきたように、お世話になった人には自分のことを言ってから辞めることにして、本当によかったなと思います。カミングアウトをしなければ、なにかしらのウソをついて辞めることになっていたでしょうし、おそらく後々後悔していたと思います。
そして伝えた方全員が、きちんと私の話に耳を傾け、理解してくださったことが何よりも嬉しかったですし、これからオープンに生きていく力をもらったように思います。
今までは、「誰も分かってくれるはずがない」と自ら殻に閉じこもり、孤独を感じ、時には敵対心を感じながら生きてきました。でも、本当はもっと優しい世界だったなと思います。自分が心を開いていなかったからこそ、周りが敵に見えていただけだと知りました。
もちろんそんなことばかりではないし、私が周りに恵まれていただけなのかもしれません。でも、「自分から心を開く」ということはやはり大事なことだなとカミングアウトの経験から思いました。
やはり、自分のことを伝える、セクシュアリティという自分の根幹をなす大事なことを伝えるというのは、途方もなくエネルギーがいることだなと思います。でも、私のこれからの人生には必ず支えになる出来事だったし、一生忘れることはない想い出となりました。
最後にカミングアウト後に、自分が送った送別会へのお礼のLINEに対する返信を載せて終わりにしようと思います。
「これからも変わらないから」という想いが伝わってきて、なおかつフランク。こういう優しく、気さくな人に私もなりたいなと思いました。
カミングアウト後の反応はそれぞれ全然違うけど、一様に人のあたたかさを感じられたいい経験でした。
カミングアウトしたいけど、どうしよう…と悩んでいる人はたくさんいると思います。
カミングアウトすることが必ず正しいとも言えません。いろんな事情があるし、あえて隠したい人もいると思います。でも、「本当はカミングアウトをしたい。」と思っているあなたが、一歩踏み出す勇気になれば嬉しいなと思います。
今までのその人との関係などを思い起こしてみて、カミングアウトをするかどうかをじっくり考えてみてください。そして、少しでも後悔のない人生になることを心から願っています。
それでは、また!